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続世継
七/ありす川
つちみかどの斎院と申て、槙子内親王と申ておはしき、〈○中略〉歌なども、人々まいりてよむおりも侍けり、水のうへの花といふ題お、ときのうたよみどもまいりてよみけるに、女房の歌、とり〴〵におかしかりければ、むくのかみとしよりも、むしろにつらなりて、このうたは、囲碁ならばかたみせむ(○○○○○)にこそよく侍らんなど、とり〴〵にほめられけるとぞ、