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囲碁式
劫事
我石おば、かねて劫なきやうに打置て、敵の石お劫(○)に多成様に打成(んと)思ふなり、打てとらるゝ跡に、手お打、劫おせむとするまで案ずる也、碁の手お案ずるといふは、劫に成員おかぞふるなり、劫おするには吉番おばたばうて、つまりてさしかへむずる所にあてむと思也、また始は劫おきらはず用る事有也、