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囲碁式
結事
半番過る程より、結お心にかけて、結鼻おとりて、敵に一手も先手お取せじと、次第お案つゞけてさす也、はたおばかねて、結にいたまぬ様に打おくなり、敵の石おさしよ、き様に打なしておかむとおもふ也、所詮勝負結により、能させば二十目などの負おさしよする也、手おとりなれども、鼻おだにも取はじめられぬれば、上手こたへて無術事なり、