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続泰平年表
弘化元年五月、是月下旬、碁方井上因碩上書、〈囲碁の術としても、隻能自己お守お以て一と仕候、勝負お論候者は、素人之事にて、極意に至候而者、白石お取候得者、必負申候、即治乱皆一局に表し申候、右之対局に、若誤て損毛又は不慮之難に逢候得者、益己お守り候より外無之、俄に其損毛お補はんと急候得ば、忽敗乱と相成申候、〉