[p.0063][p.0064]
酌並記

一碁盤将棊盤持て出る事何時もあかりお横に請て、ゆがまぬように竪に置也、碁盤の上にごげ置ながら、わろく持ては自然すべりて落る物也、持にくきと思は 先碁盤お出し、後にごげお持て出、盤の上にたてに置くべし、北東に白お置様にすると雲説有、それは余り物しりがほにてわろし、何となく長き方に、たてにごげ二つならべて置べし雲々、〈ごげは碁笥なり〉