[p.0104]
空穂物語
あて宮
二月中の十日、年のはじめのかうしん出来るに、〈○中略〉頭中将、〈○中略〉ぢむのはこに、しろがねこがねのすぢやりて、しろがねのごいしげに、しろきたま、こむるりのいしつくりて、すぐろくのばんてうど、かくの如くにてさまかへて、ごてのぜに、しろがねにて、おなじはこにて奉れたり、