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当世武野俗談
中将碁
今江戸中にて、中将碁の上手にて其名高く、御旗本衆並福祐の町人、皆其門弟となりて会合する其先生は、西丸御書院番大沢又左衛門と雲人なり、浜町に住宅なり、六十計の老人なり、其生付(れ)少(し)旅鈍なり、され共名人なり、