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安斎随筆
前編十四
一八道行成 和名抄雑芸具に、八道行成の読、夜佐須賀利(やさすかり)とあり、今も田舎にては、すかりと雲、やさお略して雲也、〈○中略〉やなすかりと雲は、やすすがりなるべし、やすは、やすじの略語にて、八の道すじお盤に画なり、すがりは、子馬お以て親馬にすがり迫る也、すがると雲は縋の字にて、縄お付て離れざるおすがると雲、是親馬お追て離れざる意にて、すがりと雲也、