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嬉遊笑覧
四/雑伎
和訓栞雲、〈○中略〉八道行成は梵経に出たり、其名義いまだ考得ざれ共、今も十六むさしお、十六さすかりといふお思へば、八お倍したるものとは知らる、伊勢氏やすじの説は疎忽なり、仮字の違へるに心づかざる歟、さて八道行成(やさすかり)のつくりざまは、今しるべからず、游学往来に、七双六一二五双六雲々、十六目石(むさし)など載するお見れば、双六の類なる事明らかなり、