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楊弓は、小弓の類にして、初は楊お以て造れりと雲ふ、或は雲ふ、唐玄宗の楊貴妃が、未央宮の楊お截りて之お造りしに起れりと、此技は、我国にては応永以後の書に見えて、盛に宮掖の間に玩ばれ、七夕七遊の一たり、後世専ら俗間の戯となる、
吹矢は矢お筒に入れ、口気お以て之お吹き、小鳥等に吹き中つるものなり、