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楊弓射礼蓬矢抄註解
堋之図
総高三尺三寸
横一尺五寸
此間一尺七寸
革にて張
的お釣に習あり、的の高弦無の弓お畳に
立て、鋒先の届くほどに釣お本式とす、
如此釣也 〓大きに御座候、是は兼入了簡にて、むかしは弱弓に軽き矢にて御座候ゆへ、中りにて堋さのみゆるぎ申さず候、当世は強弓に重き矢にて、中りつよく御座候ゆへ、ことのほかゆるぎ申に付、此図の寸法に被致候、無落(ぶら)は金森公御物ずきは切籠(きりこ)にて御座候へ共、瓢箪に兼入改申され候、此二色の外は皆々後水尾院様の御時に改申候格にて御座候也と雲雲、