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投壺指南
投壺凡例
一大壺投と雲は、中の大なる壺ばかり投なり、耳お投ことは為ぬなり、常投法一格、構板八格、外に五十章あり、
一常壺と雲は、壺にても耳にても、勝手次第に投なり、馬氏常壺、山家常壺、新律常壺、新式常壺、新格常壺とて五格あり、
一雑耳投と雲は、一束にては六箭壺お投、六箭耳お投つ法なり、百章あり、
一投耳法と雲は、壺お投ず、耳ばかり投法なり、亦百章あり、
一参投法と雲は、壺両耳お次第お立て投法なり、又百章二百格あり、
一奇投法と雲は、遠より投、横より投等の法なり、七十法、三十二法、三十格あり、
一箸法と雲は、俗に雲箸のことなり、箸に三百箸あり、
一驍法と雲は反箭にて箸お投なり、其法二百格あり、〈○中略〉一壺間は十歳以下二箭半、十歳以上三箭たるべし、衰尺は三箭半より半箭づゝ倍し、四箭、四箭半、五箭より十箭までにて投べし、