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散木棄歌集
九/雑
大殿にてかみ〴〵あはせといふことせさせ給けるに、師のこひければよめる、君がよお神々いかにまもるらんしげきめゆひの数にまかせて〈○中略〉
人のもとにまかりたりけるに、かみ〴〵おひきて、ものにとりいでゝ侍りければよめる、嬉しさのあまのみ空にみちぬればいとなくかみおあふぎみる哉