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源氏物語
五十/東屋
経などおよみてくどくのすぐれたることあめるにも、かのかうばしきおやむごとなきことに、仏のの給置けるもことわりなりや、やくわうぼんなどにも、とりわきての給まへる、ごづせんだんとかや、おどろ〳〵しきものゝ名なれど、まづかの殿〈○薫〉のちかくふるまひたまへば、仏はまことし給けりとこそおぼゆれ、