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五十組聞書

初音香
香四種 春として四包、内一包試、 霞として三包、試なし、 花として右同断 鶯として一包、同断、
右春の香試終、春一包、霞一包、此二包交て聞当れば初霞と書、其次春一包、霞一包、花一包、三包交聞、三種とも当れば初花と書、一種当れば其香の一字お書、其次又春一包、霞一包、花二包に鶯一包かく、五包打交、炷皆聞当れば、聞の下に初音と書、其下〈に〉点数書なり、一種二種は初音おかゝず、一字お書、此香始二種開き、二番三種開、三番五種開なり、本香お先に書、不当ば不書、又記紙にて後開きにもするなり、春霞一結ひ、春霞花一結、春霞鶯に花二包、都合五包一結〈ひ〉、
此春霞花之内一包除、鶯お入聞もあり、