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壒囊抄

唐香合等に、ちつこう、ちつきんと雲字は如何、 剃紅、剃金と書く、剃は刮也と尺せり、刮おば又創に作り、摩に作れり、けづりみがく心也、加之堆紅、堆朱、堆烏、堆漆、犀皮、玳瑇、圭璋、雲朱、鶏楊、鶏漆、金系華、紅花、綠葉、九連糸なんど雲あり、是皆其品名也、楊茂、柳成等は、作者名也、又霊芝、一花、三花なんど雲も、手の名也、縦霊芝に非ざる物お堀共、爾雲也、一花三花も以て同じ、各其に於て、名誉するが故に、以て名とすと雲へり、