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倭訓栞
後編三/宇
うぐひす〈○中略〉 十炷香の小包おさす串お鶯となづくるは、香にとまるといふ意也といへり、されどもと紙の小口おそろへんため、竹串お二本たてゝ刺たる其串お、うぐいすと名づけしによれり、是は紙の四頭お斉ふするといふ義およめる歌に、
宇佐も神熊野も同じ神なれや伊勢住吉も同じ神々、さればうぐいすと呼し也ともいへり、