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槐記
享保九年十一月廿四日、御香あり、〈○中略〉伽羅しきお銀盤と雲ことお知たるやと仰らる、〈○近衛家熙〉覚悟なき由申上る、きらヽにて作り立たるものお銀盤と雲ふこといぶかしきこと也、本伽羅の下にしく今の銀盤は火敷と雲、薫物の下にしくは銀也、これお銀盤と雲、それより転じて伽羅の火敷お銀盤と雲、薫物に盤おしくことも初て承る、漢にては隔火と雲、遵生八揃に見えたり、