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太平記
三十五
新将軍帰洛事附擬討仁木義長事
南方の敵軍無事故退治しぬとて、将軍義詮朝臣帰洛し給ひければ、京中の貴賤悦合へる事不斜、〈○中略〉其比畠山入道道誓が宿所に、細川相模守、土岐大膳大夫入道、佐々木佐渡判官入道以下、日々寄合て、此間の辛苦お忘んとて、酒宴茶の会なんどして、夜昼遊けるが、〈○下略〉