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晴豊卿記
天正十九年閏正月五日、明日上杉茶湯に可来之由候間、用意申付候也、さう〳〵あと取みだし申候事候也、 六日、早天と申候へ共、上杉余酔にて昼被来候、茶湯上杉なお江山城両人、ひろ間にて千坂其外十五人、しやう伴に高岡出雲守、五りやうの別当など、さけのあいて也、賀茂松下民部少輔よび申候、まり一人けさせ見せ申候へば、中々きもおつぶし被申候、大さけにて立帰りの事也、