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細川茶湯之書

一礼状遣候か、自身参て一礼申時相客衆おとふべし、〈○中略〉先きる物、袴肩衣帯手拭下帯以下迄、新敷は上々、古くは洗ても不苦也、
一はながみ扇せきだ、此類は詫人も新敷が吉、
一刀脇指下緒つか以下迄も、ほこりお取あらたむるが心よし、
一金銀おちりばめて登、よごれたるは不可然也、人によりて、古小袍、そさうなるはかみこ、ぬの木綿これも不苦、但よごれたるは惡し、又立允公へ御すきにて六庵御相伴にて被参候に、木綿の単物上に著候へば御意に不入候、かみこ木綿など著申候も、詫人の事也、