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茶道要錄
下/賓法
刀掛附扇子之事
扇子は礼義の一具とて必ず持、座中にはさヽずして持べし、最も不可遣、扇子に形あり、長さ一尺七分にして、地紙の色、浅黄と柿色との大小の筋揉砂子也、是お表とす、裏は総金にして、白萩白薄お画す、利休は俵屋正叱に令書となり、居士〈○千利休〉が所持の扇子四方庵に有て見之、扇子の礼器たる事、笏の遺式お以て也、