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柳亭記
下
数奇屋足袋昔は革足袋おこなはれしゆえ、唯たびとのみいふが革足袋なり、数奇屋足袋は、則今の木綿足袋なり、革足袋は数奇屋へはく事なし、木綿足袋は数奇屋へもはくゆえに如此名づけしなり、呑海味、〈天文廿三年茶書〉革袴革たび二重だうぶく著すべからずとあり、革たびとことわりしお見れば、天文の頃も、木綿足袋は茶席へはきたるなるべし、