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茶式花月集

一主方香合取入れ、膳出可申、挨拶有て勝手口しめる、一膳出順 一、本膳出し勝手口しめる、 二、かうの物か平皿か、〈此所にて平皿出すときは、香のものは、やき物と一しよに出す、もり合すか重筥にて出す、〉 三、食鉢汁かへ、 四、中酒出し、引盃にて廻す、銚子引、 五、焼物、〈但しやき物無時は平皿〉 六、食鉢汁かへ、 七、酒出し上客に渡す、勝手口にてせうばんの挨拶有て、勝手口しめる、 八、吸物出し平皿引、 九、銚子硯蓋持出酒おすヽめ、挨拶有て引事常の如し、 十、湯出し吸物椀引、勝手口しめる、
但し湯とう、炉の時は湯のこすくひ入、蓋致し出す、風炉の節は、かないろにて蓋なしに出す、しばらく盆にて湯とう食鉢も引、 十一、本膳お引、口しめる、 十二、菓子出し勝手口しめる、 但し風炉の時は膳お引き、直に炭お致し、菓子出し口しめる、菓子出、炭お仕ても吉、