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南方錄

亭主後坐お設る事
客中立の跡、数奇屋の内掃除し、一座陽に心得べし、掛物お巻、花お生、簾おはづし、突上おも明る、数もかねて陽お用ゆ、
床掛物巻、花入、釜、水指、茶入、茶盆、〈茶巾、茶釜、茶杓、〉
如是の時、棚に羽帚抔置には、数お考へてはづしに置べし、はづしかね口伝、器の三つ組、水指小ぶりお用る事、つゞきのかね、秘事口伝、掛物に寄、其儘かけながし、別に薄板も花入置て花お生る、又は掛物巻て、薄板の事も有、配合の品と一つ物等、委敷書付がたし、師伝可聞、