[p.0455][p.0456]
茶道織有伝

炭茶の手前の大体中だちのうち、床のかけ物おとり花おいけべし、花は一色か二色、時のさかんなる花お、なるほどかろくいけべし、不時の花はいけぬもの也、茶の湯の花に法はなし、惡にほいある花は無用也、
中だちのうち、水さしおまがり柱と、風炉先きの壁とのなか、まがり柱の地敷より五寸ばかり間あけ置、茶入お右、茶椀に茶巾茶せん穂先下へして置、茶しやく上に置、水さしの前に三つがなわにかざり、柄杓お大目だゝみの左の壁のなりに、ふたおきにのせ置、水こぼしお柄杓の柄さきより二寸ばかり下にかざり置、亭主は手ぶりにて出、茶たつる事、具の台子より出る本意なり、色々作意の略義用にたらず、