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茶道織有伝

客入の大体
扠道具見仕廻、亭主に今一度御炭拝見申度とのぞむべし、又その時上客の数寄こうしやあらば、客にのぞみたるもよし、客心得たるとあらば、そことり、火箸ほうろく持出、火箸にかゝる火は火箸にて取、こまかなる火は、そことりにてすくいあげ、中ほどに少火おのこし、そことりほうろくお勝手へ入、扠あしうちに紙おしき、すみくみて持出、亭主はわきへのき居る也、すみする人大目へ廻り炭する也、客同前に亭主もうち寄見る也、