[p.0466]
細川茶湯之書

一うす茶取置て亭主出ばはやしほ也、其時亭主へ暇乞して時宜おし、口より出る、これも中立のごとく、釜花入座敷などに、名ごりおおしむ心おとめて出べし、
一刀掛の刀脇指、其内の若きもの取て各へ遣もよし、めん〳〵もとる也、
一帰ときも入時のごとく、先の人お先へ立て帰る、亭主送り出ば、中くゞりにて暇乞すべし、しいて出は、亭主次第たるべし、