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茶道便蒙抄
二/客方
炭所望の事
一後の礼の事、主客共に互の宅へ参り礼あるもの也、心やすき間は、其座にて膿に参るまじきよしお約束致し、書状使も取かはすまじきといひ合する事もあり、主客位お心得べし、
一名物の道具出たる時は、縦互に礼なき筈に申合たりとも、翌日必礼に行、名物拝見致し過分の由、謹て礼可有之也、是我壱人の名物ならず、天下の名物たるゆへなり、