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茶道織有伝

亭主の大体〈又曰、主人に茶奉る時は、今やき新茶わん、台天目に用、唐物にあらずとも盆たて也、口伝、〉それ客おうけんと思はゞ、貴人ならばぢきに参、御茶可指上旨、家老か近習出頭人などお以申上、御出あらむとあらば、御あいては御意次第にする事猶也、扠さきだつて御礼に参、その日にいたりても、御むかひとて参べし、人おつけおき、御出の節道まで出むかひ、御ともして入べし、扠御あいて衆おたのみ、亭主は御茶の湯しかけ仕などとて勝手へ入、少もはやく中くゞりまで出むかひたる事猶也、扠御帰の節御供して行、御礼申上、翌日も御機嫌伺とて参上猶也、御あいて衆へも翌朝礼に行べし、猶小性衆料理人およびてよし、其外品によるべし、