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客之次第
一主君の御供にて数寄にあわば、路地の戸おも立寄てあけ、手水おもかけ申てよし、其ために大名お申入る時は、手水鉢の前のふみ石の右のわきに、又石一つ少ひきくすへる事なり、にじりあがりにては、もちろんせきだおもなおさるべし、
一刀脇指、主君のは二腰ながら刀かけにあげ置て、我刀は中路地より小者にわたし、脇指ばかりにて参るなれば、我脇指お刀懸の下に立かけておくべし、