[p.0480]
海人藻芥
若人の人前にて茶持あつかひ不知ば無下也、大方可習知事也、建盞に茶一服入て、湯お半計入て茶筅にてたつる時、たヾふさふさと湯の音の聞ゆる様にたつるなりと、阿伽井顕弁上人被申き、されば彼同宿どもの茶たつる音お聞は猶可然也、