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喫茶雑話
一茶筅にて茶ふる事、まはりに茶のつかざるやう、かたまらざるやうに、底にかたまりなき様に、いきのうせざるやうに、泡のきゆる様、余り久しくふらざるやうに、手先にてふるべからず、肩にてふるべし、是深き故実也、