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茶伝集
十二
一秀吉公の御前にて、利休宗久に廻り立被仰付候、利休無事に茶立、其次に宗久茶立申迚、殊之外せきてふるへて、天目台に湯お落お、秀吉公御覧被成、宗久より利休上手の由被思沼、其後利休に茶の湯御習被成候、名物の台に湯お落し跡付、今に跡うせ不申候故、瑕になり申由仰〈○細川三斎〉也、