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貞要集

風炉炭炉炭切様之事
一風炉胴炭 〈大四寸 小四寸二三分、切口一寸五分、〉 一相手炭〈大二寸六分 小三寸迄、切口一寸一二分迄、〉 一輪炭 〈輪厚六分七分、切木口二寸余、〉但半月にも 一割炭 二寸より三寸余迄、但炭大小に寄、 一細炭
二寸四五分三寸四寸迄 一留炭 一寸三四分一寸七分迄
右風炉炭之切様如斯
炉炭之寸法
一胴炭 〈大五寸六七分、小六寸、切小口に寸五六分迄、〉 一相手炭 〈大四寸、小四寸五分迄、切小口二寸余迄、〉 一大割炭 〈大二寸五分、小五寸迄、〉割口無寸法 一輪炭 〈大八分小一寸〉割小口無寸法、大成吉、 一細炭 四寸五分より五寸迄
一中割炭 三寸より四寸二三分迄、色々長短可有之、 一留炭 〈大一寸六七分小二寸迄〉右は炉炭の寸法、炭の大小見合、第一に切べし、総じて炉中冬は炉深く、春に成ては浅く致候、寒中は下火も多く入、炭も多く置申候、春二月比は下火も軽く、炭も心持可有之事也、炭切申候て、とくと水にて洗ひ、日にほしてつかひ申候、洗ひ不申候ては、炭の粉落て惡敷有之候也、
一白炭寸法無之候