[p.0508]
茶道要錄
上/主法
茶盛之事
一袋之事、〈○中略〉袋おはづしては釘に可掛、右の手にて緒の打留と輪の方お持、左手にて袋の底お取て引伸し、打留の方お壁付にすべし、堂庫も同之、台子の時は、袋の幅に引延て、中お甲盛高にして、天井の勝手の方に置、袋棚には乃袋棚に置、丸香台には天井の真中に置、何れも口の方お前にし、打留お勝手の方へなす、べし、又掛所揚所なき時は水滴の跡の方に置、此時は口お水滴の方へなして、猶打留お勝手の方へすべし、水壺取時袋あらば、其蓋の上に、口お前にして載て勝手へ可入、総じて蹟見と風炉には袋お不用なり、