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茶道要錄
上/主法
茶盌之事
一茶筅之事、〈○中略〉茶盌に入時も、茶お点る時も、前後相違有べからず、取時は披きたる手にて直に取、置時は握りたる手にて直に可置、盌に入る事、茶巾の上に穂お向の縁に持せ、筅の不動やうに入置べし、口大きに開きたる盌には、穂お下へして軸お前の縁へ持せ掛置べし、是は大盌前の方あきて見惡き故に爾す、見合有べし、