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和泉草

一畳大目の大概
一古田織部へ、浅野紀伊守一畳半構の置合、右勝手、左勝手、右勝手の右構、右勝手の左構、左勝手の右構、左勝手の左構、段々尋られし時、織部暫思案して、最前其元にて、此儀何と申候哉と雲し也、紀伊守失念と雲、某も失念したる也、織部雲、兎角其座敷にて置合て見ねば〓に不知とて、其座にて埒明ざる也、物語に候へ共、古人も此儀六け鋪被存たる所お印置候也、