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茶道八炉図式

四畳半は維摩の方丈に象り、丈四方の度お以て、珠光紹鴎の比より興り、紹鴎利休に及で其法寝備り来、夫より休居士詫の一語お発明して、一畳半向炉お新製し、妙喜庵お隅炉とし、不審庵お台目とし、各左右お分別して八炉とはなれりけり、又代々の宗匠無量の数寄屋有といへども、此八炉の外に出る事あるべからず、能々分別する時は、自在是に過たるはなし、