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茶道要錄
上/主法
炉同縁之事
春は洗縁お用ゆ、陽気堁お挙る故に見て悪し、故に用、客毎に洗ひて用べし、沢栗の目通お以て作る、冬は塗縁お用ゆ、洗縁の古びたるお掻合に漆塗て用、是詫なり、又不詫人は真塗お用、是は檜木地也、径り一尺四寸四方、幅一寸一分、高さ二寸也、炉壇は一寸内の広さ九寸六分也、末流には炉壇九分にすと也、鍑お掛る時、炉壇お欠事あり、末流には欠目の不見やうに欠也、角お立て欠たると見やうにすべし、下の止りも如其すべし、