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貞要集

炉五徳居様之事附灰の仕様之事
一炉縁古来は口切木地、春は塗縁と在之候、然れども世上押並て冬は塗縁、春は木地縁に成申候、かようの事は多分に付たるが能かと覚候、丹羽五郎左衛門長重公御自筆の御覚書に、十月四日古田織部口切に、釜霰、炉縁は木地、勢高の茶入袋なりと、御自筆御書付有之候、されども誤り来るお世上並に可致候、我計知たる様にも不宜候、