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茶道望月集
三十一
一右道幸お見立初めたる事は、手ぐつ人形おつかい初たる者お道幸の坊といふ也、箱おせおふて旅行自由する様に拵、夫に色々人形お入てつかい歩行せし、其箱より見立初し事と也、其人の名お取て、今以道幸と雲と也、今も西の宮より出て、手ぐつ坊まはしとて、其余風有也、