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茶道筌蹄

釣棚之部
道幸 利休形杉、後に開戸あり、杓釘袋懸〈け〉釘あり、吼翁よう袋釘おとる、極老は後の開より水さしへ水お加ふ、板敷にも置き、畳の上にも置なり、
飾道幸は畳すれあり、手前は台目はこび手前の通り、吉野杉なり、
水屋道幸 元伯好、今日庵に用ゆ、竹簀一重棚なり、後打抜、常は戸お入る、夏は戸おはづし簾お懸る、夜分は桐の懸灯台お用ゆ、極老は水遣兼用にもなす、釣木向は杉の木、前は竹なり、