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槐記
享保十四年十一月廿日、参候、世間に何ごとにもせよ、するほどのことお利休々々といへども、利休より後に出来たることも多し、〈左馬頭の庭に、松葉おしかれたるお御覧(近衛家熙)ありて、〉庭に敷松葉したることは、織部〈○古田織部正〉より始れりと雲、客お口切によびたるに、朝の寒気甚しきに、土地こほりて霜柱のたちたるお見苦とて、松葉おしきたると雲、猶なることなり、