[p.0583]
長闇堂記
一路次に飛石するとの始お雲に、東山殿〈○足利義政〉の御時、洛外の千本に道貞といふ詫ずきの者ありて、其名誉たるによりて、東山殿御感有て、御鷹野の帰るさに、道貞の庵へ御尋有し時、御脚口わらんづなりければ、童朋に雑用お敷せて、御通り有しお学びて、其後石お直せるとなり、