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茶道早合点

荘雪隠(かざりせついん) 当代は小便所とも号
白きわり石おまくなり、大便所にはあらず、大便所は下腹雪隠とて、中廬路の外にあり、詫人は下腹雪隠ばかりなり、石雪隠なりとも、砂お置ときは下腹雪隠としるべし、下腹雪隠は壺おふせおくなり、猶踏板なり、砂雪隠へ大便する法、先触杖にて砂おかきのけ紙お多くしき、大便して上へ又紙おきせ、触杖にて砂おかきよせ多くかけおくしかしながら先大便はせぬことなり、荘雪隠の内、はゝき、触杖、塵穴あり、穴の中に箸あり、小便たごにてはあらず、炉のときは月お立置、風炉の時は戸お明置、又明ざる流義もあり、