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茶道筌蹄

庭之部
雪隠 露地口より外にあるが下腹、〈大便お通ずる雪隠也〉露地口の内にあるがくれ板雪隠、〈くれ板八枚、せついんの広さ、内四尺、或は外四尺、是よりせまきは、庭の勝手による也、〉くれ板八枚の内二板切ぬき、左右六枚也、内露地は砂雪隠なり、砂雪隠 堀込柱内に、踏石、丸き塵穴、蕨箒、触杖、籌子あり、御影石か白川石かの屑お真中と偶とに盛る、入口の石お戸下の石といふ、両方お踏石といふ、向お小便返しと雲、後おうら返し、此四つの石の間より砂お撫込み勝手の方に積む、砂雪隠ある庭には、外に蕨箒不用なり、