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千家茶事不白斎聞書
石灯籠之事
一六角は利休、四角は古織、〈○古田織部正〉 名高きは大徳寺に有り、利休より細川三斎〈江〉遣す、うづまさ是は一度被盗候処、何方〈江〉行ても主にたゝり在、京中の道具屋買取、又うづまさ〈江〉上る、 北野頼政之寄進也、殊之外さびたるもの、両面之口計り有り、半月などもなし、 わらび堂 二月堂 三月堂 くわんこ寺 般若寺、何れも奈良、 柚之木の下奈良、さびて面白もの也、