[p.0608][p.0609]
晴豊記
天正十九年二月廿六日、宗易、利休事也、曲事有之よりちくてん、大徳寺三門に利休木ざうつくり、せきだといふこんがうはかせ、つへつかせ、つくり置候事曲事也、其しさい茶の湯道具新物共、くわんたいにとりかわし申たるとの事也、その木ざうじゆらくの橋の下はた物にあげられ、ぬしめしよりにました右衛門丞さかいこし申候由候也、見物にも有之由候、とり〴〵のさたどもなり、廿七日、利休事もさたのみ也、