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茶道望月集

一長板と雲物あり、其寸法は前にいふごとく、是は台子の四本柱お取て、天井板もなき物也、さあれば台子の地板計と可心得、古人是お物数奇たる心は、台子は前にもいふごとく極真の物ゆへ、道具万々心安が為、如此になしたる物とは可知、〈○中略〉
一此四方板といふは、前に雲ごとく長板お二つに切て四方になしたる物也、是又長板よりは詫の為に物数奇て、是に紹鴎は奈良風炉のおつぼ形とて、小き風炉に端釜の石目蓋成お、透木にて被用しと也、